お知らせ

白藤学園 合同避難訓練

 今年は関東大震災から100年目という節目の年です。また、この30年間には1995年の阪神・淡路大震災や2011年の東日本大震災、2016年の熊本地震など、大きな被害をもたらした地震がいくつも発生しており、近い将来、南海トラフ地震の発生も指摘されています。こうした中、本学園では命の尊さを再認識し、災害発生時にも適切に対応できるよう、本日、奈良女子高等学校と奈良保育学院、付属幼稚園の合同避難訓練を行いました。
 避難訓練では、奈良市中央消防署のご協力をいただき、消火器の取扱訓練と煙避難訓練を行いました。学園全体の学生・生徒・園児が運動場に集まり、理事長の話を聞いた後、二手に分かれて訓練を行いました。

消火器の取扱訓練

以前はガソリンに火をつけて使用期限の過ぎた消火器を使って本当の消火訓練を行っていたのですが、近ごろは水の出る訓練用の消火器を使っての体験です。幼稚園の先生にも消火器に慣れてもらいました。園児たちは、先生が「火の的」を訓練用消火器の水で倒すと大喜び! まるで水鉄砲ゲームのように盛り上がっていました。

煙避難訓練

運動場に小さなテントを設営しての煙避難訓練。消防署員の方からは「煙を吸わないように、ハンカチや手、袖で口元を抑えて、できるだけ低くなって」と指導を受けての体験です。年長組さんだけの体験でしたが、みんな真剣にしていました。

消防自動車も見せてもらったよ!

年長組さんは煙避難訓練の後、特別に消防自動車のいろいろな装備を見せていただきました。

チェーンソー: 救助活動のため、倒木などを切る機械
重たいので、二人がかりで持たせていただきました。
エンジンカッター: チェーンソーでは切れない鉄筋やコンクリートを切断します。
ホースの先に取り付けて、放水するときに使います。
空気ボンベ: 煙の中での救助活動に使います。
大型油圧スプレッダー: 車に閉じ込められた要救助者を助けるために、ドアなどを切るために使います。
ロープ: 長いもので50メートルもありました。
エアジャッキ: 車などに挟まれて動けなくなった人を助けます。

実際に触らせてもらったり、持たせてもらったりしながら、消防士さんが使い方や何のために使うのかを説明してくださりました。消防自動車の見学・説明は、今日の避難訓練のプログラムにはなかったことでしたが、奈良中央消防署のみなさん、ありがとうございました。