お知らせ
卒園式に寄せて #09
3月は卒園の季節です。卒園される「つき組」さんは、
「大好きな幼稚園でもっと遊びたい。」
という思いを持ちつつ〈小学校〉という新しいステージを楽しみに胸を膨らませていることでしょう。就学前のこの時期、卒園される子どもたちは大きく成長します。でも、成長しているのは卒園される年長「つき組」さんだけではありません。


卒園児が小学校を意識し始めるのはいつからでしょうか。ご家庭によって時期は異なりますが、多くの場合は自分のランドセルを手にしたときからではないでしょうか。
家に届いたランドセルを背負い、誇らしげに歩き回る姿。その時から、子どもたちのなかで「来年は小学生になるんだ」という気持ちが静かに育ち始めています。
本園では、年長さんになると、小学校の模擬授業を受けたり学校行事を参観したりと〈来年〉を見据えた活動も増えていきます。秋の就学前健康診断では親子ともに「いよいよ一年生!」と実感されたことでしょう。
そう考えると「つき組」さんは年長の一年間を通して小学生になる準備をしてきたといえます。決して卒園をひかえた3月に急に成長するわけではありません。少しずつ小学校に向けて成長をしてきたのです。




では、3月のこの時期、大きくジャンプしたように成長するのは誰でしょうか。
それは、年中「ほし組」さん。「ほし組」さんは、下に可愛い「さくら組」さんがいて、上には憧れの「つき組」さんがいます。この一年は、そうした安心できる環境の中で自分らしさを発揮し、個性を伸ばしてきました。 しかし今、その環境が大きく変わろうとしています。あと数日で憧れの「つき組」さんは卒園し、そのあとは自分たちが憧れていた年長「つき組」さんになるのです。
「うれしい! 早くなりたい‼」
という気持ちと、
「でも、できるかな…。」
という不安が入り混じり、“やじろべえ”のように心が揺れ動く。それが今の「ほし組」さんです。
そうした時期に行われる卒園式。「ほし組」さんにとっても、卒園式に出席することは大きな体験となっているのです。




卒園式に見る年長さんの堂々として、誇らしげな姿。その姿を見て、
「来年は自分もあんなふうになりたい!」
という強い気持ちが芽生えてきます。式の中では、
「ようちえんのことは、みんなにまかせたよ。」
と卒園児が在園児に呼びかける言葉がありますが、きっと心の中で、
「分かったよ。まかせてください。」
と返事をしていることでしょう。そして少し背伸びをしながら”年長児らしい振る舞いをしよう”とするのです。
短い期間の練習と当日1時間ほどの卒園式への参加ですが、実はそれが「ほし組」さんにとっては、年中から年長へと大きくジャンプしていくきっかけとなっているのです。
今年の卒園式も「つき組」さんと「ほし組」さんが一緒に創り上げる温かく、誇らしい式になることを願っています。
卒園式まで、あと六日。「ほし組」さんも「つき組」さんも、みんなそろって晴れの日を迎えられますように…。






予行練習後・・・の「ほし組」さん
卒園児さんが退場し、子どもたちに予行練習の終わりを告げ、
「ほし組さん、とってもよく頑張ったね。」
とねぎらうと、
「疲れた~っ。」
と床に寝転ぶ子、先生に甘えに行く子、背伸びをして体をほぐす子と、子どもたちは一気に緊張から解き放たれました。


「ほし組」さん。本当にお疲れさまでした。よく頑張ったね。
「だいたい、1時間ぐらいだったかなあ~。」
と職員間で話をしていると、
「ちがうで。1時間半やった!」
と…。子どもたちには、そのくらい長く感じた時間でしたが、本当に心を込めて年長さんの卒園を祝ってくれていました。来週の本番も、よろしくお願いします!