お知らせ
運動会と年長さん #11
私たち(私だけかもしれませんが…)幼稚園の教員は、
「入園式や卒園式といった儀式的な行事を除いて、幼稚園の3大行事は何ですか?」
と問われれば、
「運動会と作品展と生活発表会。」
と答えます。
それは、これらの行事がクラス単独の活動ではなく、園全体で取り組み、園の教育方針や日々の活動の成果を示す大切な場だと位置づけているからです。ですから、こうした行事の季節になると、自然と
「この活動は何のためにしているのか」
「この活動を通して、どういった子どもに育てていきたいのか」
をあらためて考え、職員間でも熱心に議論する機会が増えてきます。振り返れば、このブログ(園長日記)でも、そうした行事の折々に私の思いを発信してきたように思います。
今年の運動会も、過去のブログ(#01『競争考』や#05『運動会に寄せて』)でお伝えした通り、
1. 自分の力を出し合い、最後までやり通すこと
2. 自分たちで考え、協力して取り組むこと
3. やり切った喜びを味わうこと
という3つのねらいのもと、
「負けたけど、頑張ったから大満足!」
「勝てなかったけど楽しかった。もう一回やりたい!」
と、子どもたちが心から思える運動会にしたいと考えています。
〈写真は今日の予行練習の様子です〉




































さて、そうした中で毎年考えるのは、“今年の年長さん”にとっての運動会です。
年長さんにとっては、幼稚園最後の運動会です。最年長児として、そして最後の運動会という晴れ舞台で、どうすれば子どもたちがキラキラと輝くことができるのか。そのために、いろいろと演出に工夫を凝らします。
“演出”というと「大人がやらせている」ように聞こえるかもしれませんが、そうではありません。これまで一生懸命に頑張ってきた、そして今も頑張っている年長さんの姿を、年長児の保護者の方だけでなく、全学年の保護者の皆様にもしっかりとお届けしたい。そんな願いを込めて演出を練り上げるのは、子どもたちと一緒に運動会を作り上げる私たち大人(教員)の大切な役割だと思っています。
そこで、今年の運動会。
今年の年長さんは13人という少人数クラスです。どうすればボリューム感も出て、なおかつ一人ひとりの輝く姿をお見せできるのか。特に、オープニングの「鼓隊演奏」と、花形種目である「リレー」の演出にはこだわりました。
オープニング演奏は、一昨年度から年少・年中さんも参加する形にリニューアルしました。その中で、年長さんの鼓隊は“ドリル(隊形移動)”として動きの美しさを見せるのはもちろんのこと、年少・年中さんのかわいいダンスをしっかりと演奏で支えるという大役を担っています。この「年下の子たちを引っ張り、支える姿」こそが、年長さんらしい格好良さだと感じています。
〈衣装を着て練習です!〉








また、2曲目の『マリーゴールド』では、少人数だからこその見せ場を一人ひとりに作りました。大太鼓やシンバルから鍵盤楽器への持ち替え演奏、小太鼓・中太鼓の力強い響き、そしてドラムメジャー(指揮)の華やかなパフォーマンス。13人全員が主役のステージです。(※ 写真はありません。当日をお楽しみに…)
もう一つの見どころである「リレー競技」。
13人で3チームを作ろうとすると、「4人チームが2組」と「5人チームが1組」になり、トラックを1周するだけではあっという間に終わってしまいます。そこで、普段の保育での活き活きとした様子をそのまま運動会に取り入れることにしました。それが、競技中の「作戦タイム」です。
1回戦を終えたあと、その結果をもとにチームごとに集まって「次はどうする?」と相談します。当日はその様子を実況放送でお伝えする予定をしていますので、子どもたちが自分たちで考え、協力し合うリアルな姿をぜひお楽しみください。
〈リレー競技〉




年長さんにとっては、幼稚園最後の運動会。
お家の方が心を込めて作ってくださった金メダルを胸に、
「最後の運動会、やり切った!」
「私たちの運動会ができた!」
と、満足感あふれる笑顔で退場してくれることを、職員一同、心から願っています。